Hプロセス工法HORIZONTAL CONTROLLED FLOW POURING PROCESS
製造工程と品質管理
当社の製品の多くは自動車に使用されています。
自動車向け部品は、常に高精度・高品質が求められており、当社はこれまでそのニーズに応えながら、他には真似ができないレベルを実現してきました。
それを可能にしているのが様々な品質管理工程です。
たとえば方案設計の工程では、早く静かに溶湯が流れるよう、「湯流れ解析」や「凝固解析」で得たデータを活用して最適な設計を行います。
また金型の場合、完成品と設計データとの差異チェックをはじめ、焼成5000ショットごとに摩耗チェックを行い、不具合が出る前に補修対応を行なうなど厳しく品質を追求しています。
その他、溶湯の成分、製品の寸法や鋳肌のチェックなども念入りに行います。
お客様のコストメリットを最大限に引出す「提案」を盛り込み「短納期」「高品質」にて製作しお届けします。
いかに「早く」「静かに」溶湯を流すか、これまで培ってきたデータから製品形状に最適な方案設計を行います。
設計から金型製作へのダイレクトなデータやり取りにより、素早い対応が可能です。短時間で、高品質な金型を低コストで製作可能です。
独自ブレンドのコーテッドサンドで高強度で通気性の良い鋳型を作ります。また、シェルマシン16台により、16品種を同時に焼成可能です。
溶湯の成分管理はもちろん、スクラップの成分も絶えず管理し、入荷ロット毎に全ての成分確認を行います。
厳選されたスクラップを使用し、一定の品質を絶えず保ち、安定した溶湯の成分を保証します。
監視装置により確実に球状化処理が行われていることを確認しています。また、全注湯取鍋毎に注湯確認し、品質の安定を図ります。
引張り強さ、伸び及び硬度検証等の機械的性質の確認を日々行い、材質保証を行います。
製品寸法のバラツキが少ないことで、バリ取りプレス機で容易に湯口や外周部のトリミングを行います。
焼き入れ焼き戻し熱処理を行いFCD600〜700の調質材を、お客様の要求に応じた、きめ細かな硬度管理を行います。また、同じ硬度でもソルバイト組織で被削性が良く、刃具の寿命が延びます。
製品の切削加工も社内で行うことにより、輸送コストが低減され、ローコストを実現します。
製作した金型の測定から鋳造後の製品まで全ての測定が社内で可能です。徹底した製品管理を行います。